近所で行われている解体工事が想像以上にうるさく、夜勤の仕事をしていて昼間に寝ることが出来ないといったような状況になった際、誰に言えば良いか迷ってしまうこともあるかと思います。そんな時はまず、施主を通して業者に伝えてもらいましょう。
直接業者に言っても工事の予算が上がった場合は結局施主の了承を得なければならない為、まずは施主に協力を仰ぐのが一番でしょう。
連絡の仕方
連絡先は挨拶状に記載されていることがほとんどなのでそこに連絡しましょう。
そもそも解体工事は法律で、騒音は85db(デシベル)、振動は75dbまでと定められています。又、時間や曜日なども環境書が細かく定めているのでその基準を守っていない際は施主に相談すれば改善してくれる可能性が高いです。目安として、地下鉄や電車の車内が80db、カラオケの客席が90dbと言われているのでこれを参考にしてみると良いでしょう。
しかし、施主に相談しても改善されない場合も当然あります。その際は役所へ連絡してみましょう。法的な根拠を元に行政としての指導をしてくれます。

解体工事の詳しい基準
環境省が出している基準は、先ほど述べた「騒音は85db、振動は75dbまで」という決まりの他にも「午後7時から翌日の午前7時までは作業禁止」、「10時間以上の作業は禁止」、「6日以上連続での作業禁止」、「日曜日、祝日は作業禁止」と細かく定められています。
この基準が守られていない場合は役所に言えばほぼ確実に改善されます。
この時騒音に関する被害を訴えて慰謝料を請求する人も中にはいますが、ほとんどの場合は慰謝料を貰えずに終わることが多いです。
解体工事において、基本的に慰謝料の支払いが必要になるほど周辺の住民に影響を及ぼすとは考えにくいからです。
また、中断もあまり期待はできないでしょう。解体工事は原則的に一度中断をしてしまうと工事の再開には近隣の許可が必要になる為、中断をしてくれない場合が多いです。
まとめ
解体工事に対して苦情を言いたい場合はまずは施主に相談しましょう。「養生シートを強化して欲しい」などの具体的な改善策を提案してみるのも良いでしょう。多少の騒音はお互い様という事もあるので時には我慢も必要かと思いますが、耐えられない程の騒音だった場合、工事が終わるまで我慢する必要はありません。ストレス等から体調を崩すことも十分にありえるので、まずは苦情を言うというよりは、軽い気持ちで相談してみましょう。